up-CS
海水専用水質改善剤/濾過剤
- For 10t -
up-CS
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濾過の用語集
FILTRATION GLOSSARY

01.
生物濾過/Biological Filtration
アンモニアなどの有害な窒素化合物を、独立栄養細菌などの微生物による代謝・酸化還元反応を利用して、毒性の低い物質へと変換・同化するプロセスです。
■自然界海洋スキーム:
沿岸域や海底の堆積物(底質)、サンゴ礁の岩盤(ライブロック)など、広大な表面積を持つ環境にニトロソモナス属やニトロロバクター属などの硝化細菌が生息しています。これらの細菌群が海洋生態系の食物連鎖と連動し、窒素循環の根幹を担っています。
■閉鎖的水槽スキーム:
ろ材(セラミックやガラスなどの多孔質材)の表面に硝化細菌を定着させる人工的な生物膜(バイオフィルム)を構築します。排泄物由来のアンモニア(NH3)を亜硝酸(NO2-)へ、さらにこれを硝酸塩(NO3-)へと酸化させる硝化サイクルが水質維持の命綱となります。
02.
化学濾過/Chemical Filtration
吸着、イオン交換、化学反応などの物理化学的プロセスを利用し、水に溶解している特定の成分(金属イオン、リン酸、硝酸塩、色素、悪臭成分など)を抽出・固定化するプロセスです。
■自然界海洋スキーム:
粘土鉱物や有機物が持つ電荷によるイオン交換や、炭酸カルシウムによるリン酸塩などの無機塩類の共沈殿などが該当します。自然のサンゴ砂や特定の堆積物は、化学的にリンや重金属などを結合・無毒化する吸着媒体として作用します。
■閉鎖的水槽スキーム:
活性炭(吸着)、イオン交換樹脂、ゼオライト、GFO(顆粒状酸化鉄)などのメディアを使用します。魚病薬の成分、黄ばみの原因となる有機色素、過剰なリン酸塩を水質から化学的に引き剥がし、強制的に除去します。
03.
物理濾過/Mechanical Filtration
水中の懸濁物質(SS)や粒子状の有機物を、物理的な目に見える網目や多孔質媒体で捕捉し、水系から分離するプロセスです。
■自然界海洋スキーム:
大型の海藻、砂浜の堆積物、サンゴ礁の骨格構造などが物理的なフィルターとして機能します。また、ホヤ類や二枚貝などの懸濁物食者が微小な粒子を摂食することで、水中の濁りが物理的にクリアに保たれます。
■閉鎖的水槽スキーム:
ウールマット、スポンジ、目の細かいフィルターソックなどが用いられます。生体の排泄物や残餌がバクテリアによって分解される前に物理的に系外へ取り除くことで、水槽内での硝化プロセスの負荷そのものを物理的に軽減させます。
濾過の順番
FILTRATION ORDER

01.
自然界海洋の濾過の順番
海洋の場合、人工的な水槽のように水が一本のパイプを通って順番にフィルターを抜けていくわけではありません。海洋では「物理濾過・生物濾過・化学濾過が、全エリアで同時に、かつ並列(パラレル)に濾過が進行」しています。
ただし、「沿岸から深海へ向かう水の流れ」や「表層から海底(底質)へ沈降するプロセス」という空間的なスケールで見ると、以下のような緩やかな「順序(スキーム)」が存在します。
■表層・沿岸域/ダイナミックな「物理・生物」の同時濾過
陸から流れ出た水や波によって攪拌された海水は、まず浅瀬で濾過されます。
□空間の主役:
◎サンゴ礁、マングローブ林、藻場、砂浜
□流れの順序:
◎物理濾過:波や流れが緩やかになることで、大きな有機物や泥(懸濁物)が砂や植物の根元に沈殿・捕捉されます。また、二枚貝やホヤがプランクトンや有機物粒子を濾過摂食します。
◎生物濾過:生物:光が届くため、植物プランクトンや海藻が窒素(アンモニアや硝酸塩)をダイレクトに吸収(同化)します。
■海底・底質(堆積物):本格的な「生物・化学」の積層濾過
物理的に沈降した有機物(魚の死骸、フン、マリンスノー)が海底に届くと、水槽の「砂床(サンドベッド)」や「ろ過槽」に似た、垂直方向の明確な濾過の順番が生まれます。海底の砂の表面から数センチの深さに向かって、水は以下の順番で濾過されていきます。
□①表面(好気層):生物濾過(硝化):
◎酸素が豊富な砂の表面で、硝化バクテリアがアンモニアを亜硝酸塩、硝酸塩へと酸化させます。
□②砂の内部(嫌気層):生物濾過(脱窒)
◎さらに奥深くの酸素がない層へ水が浸透すると、通性嫌気性細菌(脱窒菌)が硝酸塩を窒素ガス(NO2)に還元して大気へ放出します(水槽では再現が難しい、究極の生物濾過です)。
□③堆積物の隙間:化学濾過(吸着・共沈)
◎生物濾過と並行して、砂や粘土鉱物の表面に重金属やリン酸塩が電気的に吸着されたり、炭酸カルシウムと結合して結晶化(共沈殿)し、海底に半永久的に閉じ込められます。
02.
閉鎖的水槽の濾過の順番
水槽などの濾過システムにおいて、水が通過する最も効率的な基本順序は「物理濾過 → 生物濾過 → 化学濾過」です。
この順番には、それぞれの濾過バクテリアやろ材の寿命を最大限に引き出すための明確な科学的・構造的理由があります。
■①物理濾過が「最初」の理由
□生物ろ材の目詰まりを防ぐ:
◎ウールマットなどで最初にフンや残餌などの大きなゴミを取り除きます。
□水質の悪化を未然に防ぐ:
◎ゴミが生物ろ材に溜まって腐敗すると、急激にアンモニアが発生してバクテリアの処理能力を超えてしまいます。
■②生物濾過が「中間」の理由
□常に綺麗な水流が必要:
◎生物濾過を担う硝化バクテリアは、酸素と水流を好みます。
□物理濾過の後ろが最適:
◎物理濾過で目詰まりの原因となる細かなゴミが取り除かれた後のエリアに配置することで、バクテリアの住処(ろ材の微細な穴)が塞がれず、高い処理能力を維持できます。
■③化学濾過が「最後」の理由
□吸着メディアの寿命を延ばす:
◎活性炭やゼオライトなどの化学ろ材は、表面の微細な孔で有害物質を吸着します。
□無駄な消費を防ぐ:
◎物理的なゴミやバクテリアが処理できる有機物が残った状態で通過させると、化学ろ材の孔がすぐに埋まってしまい、本来吸着すべき色素や重金属、イオン成分を吸着できなくなります。
*例外的なスキーム:吸着剤の種類(アンモニアを直接吸着するゼオライトなど)によっては、バクテリアが増殖前の一時的な措置として、物理濾過の直後に設置して生物濾過の立ち上がりを助けるケースもあります。
同時濾過スキームのup-CS
SIMULTANEOUS FILTRATION SCHEME

01.
Spec
名 称
水質改善剤 *10t(1,000,000L)分の海水を濾過
原 材 料 名
生菌カプセルパウダー30g、濃縮ブースト酵素液(有機酸含有)100mL
対 象 育 種
海水棲生物全般
付 属 品 等
計量スプーン0.1mL × 1本・0.8mL × 1本、シリンジ+鈍針(ダルニードル) 1.0mL × 1本、メートルグラス20mL × 1本
重 さ / 荷 姿
270g / W112 × D132 × H76mm
保 管 期 限
未開封5年(推奨) *製造より6ヶ月以内のものを お届けします。
保 存 方 法
直射日光を避け、冷暗所に保存すること。
02.
水質コンディショナーの設計思想
閉鎖的水槽環境において、海洋の自浄動態を持ち込もうと考えた場合、真っ先に思いつくのはナチュラルシステムであり、理想的な濾過スキームであることは間違いありません。
従来のナチュラルシステムにおける構造的課題:1980年代に確立された従来のナチュラルシステム(厚い砂床や大量のライブロックに依拠する手法)は、自然の再現を試みながらも、閉鎖環境特有の構造的脆弱性を抱えていました。
■嫌気層における硫化水素の蓄積:
深層に形成される無酸素エリア(底砂内)は、脱窒を促す反面、致命的な硫化水素の蓄積を招きます。底生生物(スカベンジャー)の活動などによりこれが不意に水中に漏出した際、システムは一瞬にしてクラッシュの危機に瀕します。
■バイオフィルムの連続破綻:
固定化された生物膜(バイオフィルム)は、局所的な環境変化によって崩壊した際、腐敗菌の優占をドミノ倒しのように引き起こすリスクを内包しています。自然の動的な攪拌を望みながら、構造的には「静止」を強いるとこになります。この矛盾を解決することが開発思想です。
「生物濾過・化学濾過・ 物理濾過が同時に作用する」up-CSは、海洋の自浄動態をプロティンスキマーで補うことにより、水質崩壊リスクを激減させることが可能です。
■生物濾過:
ポストバイオティクスによる急速起動ですばやく生菌を休眠から目覚めさ、タイムラグなく覚醒。添加直後からフル稼働で窒素化合物の代謝・同化を開始します。底砂を厚敷きにする必要はありません。
■化学・物理濾過:
微細なイオン吸着鉱カプセルパウダーは、Φ30〜60µmの細孔構造を持ち、高いイオン交換能と吸着作用により、有機色素(フミン酸等)や窒素化合物、微細なデトリタスを水相から抽出します。同時に、このパウダー自体がバクテリアの「安全な移動式コロニー(棲家)」となります。
潮汐時間のように
The wait is 6 to 12 hours.

01.
MATERIAL
休眠有益バクテリアをイオン吸着鉱パウダーに閉じ込めています。有機酸を含有した濃縮ブースト酵素液で、素早くバクテリアを目覚めさせます。全て自然素材で構成されています。
自己完結型の水質改善添加剤です。up-CSの有益菌が消費する量だけをほどよく補います。現在、ご使用になられているミネラル添加設計を変更する必要はありません。もちろん人工海水の種類も今のままで大丈夫です。
02.
6〜12時間の回収タイムライン
添加後、潮汐流(潮汐は6時間毎に引潮→満潮を繰り返します)のように水槽内の隅々を巡りながら汚れを吸着・分解したパウダーは、細菌の分泌物によって徐々に複合フロックへと成長します。
生体の過密度、水流の強さ、プロテインスキマーのスペック等により前後しますが、おおむね6〜12時間かけてオーバーフローからサンプへと移行。スキマーの気泡にまとわりつき、汚れごと完全にシステム外へ濃縮回収されます。
固定化された嫌気層(デッドスペース)を作らず、パウダーという「分散型独立コロニー」で循環させるため、バイオフィルム破綻による二次被害や硫化水素の発生リスクは構造的に排除されています。光の透過を遮る微粒子と色素が排除され、本来の透き通った水質へと至ります。
up-CSの特徴
PRODUCT FEATURES

01.
目的は「水質改善」と「菌叢バランス」です。
窒素化合物の分解や濁り・黄ばみ成分の除去を目的としています。
■本製品は海水専用です。サンゴやタンクメイトの育成水槽向けです。
■プロテインスキマー(泡沫分離機)などのエアレーション設備がある水槽を対象としています。
■本製品を添加時にポンプをOFFにする必要はありません。
■自然由来のミネラルやビタミンは取り除いておりませんが、過剰な添加もしていない為、必要な場合は別途、姉妹品up-CS2(ミネラル添加剤)を適宜、添加してください。
■仮死に近い休眠状態にした海産性有益菌を濃縮ブースト酵素液で速やかに目覚めさせ、飼育水槽内での活性化(活発な増殖)を促進します。
■このパッケージには添加プロセスに必要なアイテムが付属しています。
02.
消費量の目安
本製品で10t(10,000L)分の飼育海水を水質改善することができます。
■添加タイミングは週に1~2度でタイムゾーンは夜間、または換水直後が望ましいです。
■水量100L(水槽+濾過槽)の時、10t(10,000L) / 100L = 100回添加可能です。週2度(換水時含む)添加する場合は、100回添加分 / 2回 x 4週 = 約12.5ヶ月分です。
up-CSの使用方法
HOW TO USE

01.
添加タイミング
添加タイミングは週に1~2度でタイムゾーンは夜間、または換水直後が望ましいです。添加後6〜12時間程度は、水槽内が濁色になります。この時間の差は、水槽/サンプ/ポンプ/プロテインスキマー/生体の過密度などにより、長短します。
02.
その他の利用
サンゴなど固着生物やライブロック・底砂の微細なデトリタスを洗浄する目的で「up-CS」を利用する時も、①〜③の要領で希釈液を作りますが、不浄レベルに合わせて希釈濃度を上げてください。サンゴやライブロックの場合は、バケツを③で満たし、ディフューザー(エア)付き+水流ポンプで洗い流すと微細なデトリタスが綺麗に外れます。
サンゴやライブロックを洗浄する場合は、バケツを③で満たし、ディフューザー(エア)付き+水流ポンプで洗い流すと微細なデトリタスが綺麗に外れます。
up-CSへの質問
FAQs

01.
Q.シリンジで正確に指示量を測るにはどうしたらよいですか?
A.
■①空打ちしてから、押子を引いて濃縮ブースト酵素液をシリンジに入れますが、この時に空気も一緒に入ります。
■②針先を上にして、指で何度か弾いて濃縮ブースト酵素液内の気泡を浮上させます。
■③外筒内の空気を抜いて濃縮ブースト酵素液で満たします。ほんの少し濃縮ブースト酵素液が雫として垂れます。
■④濃縮ブースト酵素液を指示量にまで減らします。目盛合わせ位置に注意してください。
02.
Q.ずっと添加し続ける必要性がありますか?
A.
■閉鎖的(人工的)環境の水槽においては、菌叢バランスの均衡を維持することが、極めて困難だと私たちは考えています。
■期間の経過とともに菌叢バランスが崩れてしまうことを意味します。つまりそれは現代において永久機関が存在しないのと同じ理由です。
■生物濾過を期待する場合、常に重要なプロダクトです。
03.
Q.他社製のバクテリア剤や微量元素などの添加剤と併用出来ますか?
A.
■本製品の原料は天然成分100%ですので、理論上は干渉しません。
■わたしたちは、他社製品のエビデンスを持ち合わせていない為、出来れば 「up-CS」シリーズでご使用されることをおすすめしています。
04.
Q.規定より多く添加してしまいました。生体に危険ですか?
A.
■試験では、規定の10倍量を添加しても海棲生物に悪影響がないことを確認しています。
■添加直後は自然の振る舞いで、飼育水が一時的に濁り、その後は次第に透明度が増します。12時間経過しても変化しない時はオーバードーズですので、残念ですが換水して、添加をやり直してください。
ハンナ ギャラリー
HANNA GALLERY






01.
自然界では多種多様な水棲生物がお隣同士
サンゴの場合、SPSとかLPSとか専用のタンクにしなくても大丈夫です。何故なら自然界では隣り合わせに共存しているからです。同じ水質にもかかわらず隣人で居られるということは、おそらくそれは閉鎖的水槽でも可能だということです。


02.
ガラスのような透明度を目指して
自然界の浅瀬では、海が時化たり長潮で波が停滞するとひどく濁ります。更に台風や大潮で散々かき混ぜられた後、濁り原因である有機物や不純物は次第に沖へと流されて行きます。そして数日後にはまるで神様がレタッチや写真補正でもしたのかしら?と思うくらい、私たちが暮らす大気中よりも鮮やかな水景が広がります。
このように自然界では時折、強制的に大掃除され清浄さを維持しています。ある意味「物理濾過」に近いものがありますね。やはり閉鎖的水槽の維持においては人の手によって、定期的な換水やクリーニングが不可欠だと感じています。

03.
2000年の旅
海辺に出かけますと、足元に波が打ち寄せます。その1滴の「しずく」が再び、足元に帰って来るのに2000年の旅をするそうです。
これは、地球の深層海流が北極・南極から世界中を巡って再び元の場所へ戻るのにかかる時間スケールのことです。この壮大な海水の旅は、地球全体の温度をマイルドに保つ役割も果たしているそうです。
