素材辞典

乳酸菌水


乳酸菌が細胞分裂する際に分泌する酵素・ミネラル・ビタミン類のみを抽出したものが乳酸菌水です。

乳酸菌水は、タンパク質や脂質・窒素化合物(アンモニアなど)を穏やかに分解する作用があり、汚れや匂いが軽減されます。

また、「わん臭」の元になる発生原因はこれだけではありません。腐敗菌などの不都合な菌が分泌するものもあります。目には見えませんが、私たちヒトの皮膚1c㎡には100万個の皮膚常在細菌が、口の中には2000億個の口腔内細菌、腸に至っては1兆個の腸内細菌が共生しています。これはわんこも同様です。

乳酸菌水をスプレーする事で、乳酸菌や表皮ブドウ球菌などの善玉菌を増やし、黄色ブドウ球菌やジフテロイド菌など増え過ぎると悪玉菌になってしまう「わん臭」の元を減少させます。善玉菌が増えると皮膚が潤い、被毛がふこふこと健康的になりフケや痒みも軽減されます。

さらさらとした感触と全く無臭ですので、まるでミネラルウォーターの様な使い心地です。

同様に飲水させると腸内細菌のバランスが良くなり、整腸作用とともにうんちの匂いも軽減されます。




馬油


火傷・肌荒れ・ひび・あかぎれ・切り傷などの民間治療薬として広く知られています。また食用にも使えて副作用がないとされ、医師の処方がなくても安心して用いられてきました。漢方を扱う病院でもアトピーやニキビのなどの治療薬として処方されています。

馬の油は人の皮脂と最も近いとされる天然保湿オイルです。その脂肪酸の組成はリノール酸・オレイン酸・アラキドン酸・リノレン酸などの不飽和脂肪酸の割合が非常に似ています。わんこも同様です。

その為、皮膚に馴染み、すばやく浸透していきます。また油膜で細胞を保護したり細菌類の侵入を防ぎ、角質層からの水分の蒸発を防ぎ、皮膚の潤いを保ちます。また、新陳代謝を活発にし細胞を活性化させる働きがある為、皮膚のキメを美しく整えます。

他にも日焼けした肉球の回復を促進する作用がある事が知られています。夏場のアスファルトの表面温度は60℃を超える事もあります。わんこの肉球は過酷な環境に耐えているのです。




アンズ核油


杏(あんず)の種から採れる希少なオイルの事で、アプリコットカーネルオイル・杏オイルとも呼ばれ、若いヒトの肌にたくさん含まれているパルミトレイン酸が豊富に含まれています。

特に「加齢で出来るイボが取れる」と、古くから民間療養として親しまれて来ました。この加齢によって出来る「脂漏性角化症」は長年、紫外線を浴びる事により、皮膚が老化して出来る良性の腫瘍ですが、目立つ所に出来ると気になりますよね。

他にもアンズ核油の成分は、皮膚の代謝を上げて肌のターンオーバーを早める作用があり、皮膚の酸化を守るビタミンE、美肌効果があるビタミンAなども豊富にありますが、なんと言っても一番実感出来るのは、硬くなった角質が柔らかくなる優れたエモリエント効果(皮膚軟化作用)です。塗布した翌日から肉球のぷにぷに感を実感出来ます。カサつきがひどい場合は1ヶ月くらいで修復されます。




シアバター(未精製)


西アフリカ〜中央アフリカに生息するシアの木(アカテツ科シアバターノキ)の実から採れる植物性油脂の事で、薬品として傷や火傷の治療、筋肉痛・リュウマチ・白髪・脱毛予防など、古くから万能薬として用いられています。

肌馴染みの良いオレイン酸、ステアリン酸が主な成分で、トリテルペンアルコールやトコフェロール(天然ビタミンE)をはじめとした豊富な微量成分が多く含まれています。

幅広いボディケアに向き、保湿力がとても高く、お肌に良い栄養をたくさん含んでいます。また肌の構成成分に近い成分を多く含んでいる為、皮膚に吸収されやすく浸透性が高い事でも知られています。

常温では固形の為、オイルではなく「バター」と呼ばれています。常温で固形の状態から約36℃の融点(ヒトの手のひらで温めると)で、すぐに溶けてなめらかなクリーム状になり、全身に馴染みます。

肉球をふっくら柔らかく整えてくれるだけでなく、親水性があり皮膚を柔らかくするエモリエント効果(皮膚軟化作用)があります。髪や爪にも使えて、夏の紫外線やエアコン、冬の乾いた空気など1年中、乾燥から全身を守ってくれます。




月桃


天然エッセンシャルオイル(精油)です。沖縄や台湾に自生するショウガ科の植物で、沖縄では古くから美肌目的や抗菌・肩こり・アトピー治療・消臭・防虫作用など多くの効果を発揮してくれる治療薬として愛用されてきました。

成分中のポリフェノールは赤ワインの34倍で高い抗酸化作用があり、老化の原因である肌の酸化を緩和しハリや潤いをもたらせてくれます。殺菌効果も高くニキビ・あせも・かぶれにも良いとされ、また最近の研究で頭皮の環境改善にも良い事が分かって来ました。

甘酸っぱいフローラルなショウガの香りが不安・緊張・迷いを解き放ち、平和を与えてくれます。わんこが大好きな香りでもあります。

尚、わんこに与えてはいけない果物としてブドウが挙げられますが、ブドウの成分中にあるポリフェノールが毒になる、というのは誤りです。実は、ブドウ中毒症状を引き起こす特定の成分などは、現在も分かっていません。ブドウに付着した農薬やかび毒・ビタミンD類似物質などが疑われるとの有識者による見解もありますが、これについてもまだ不明です。ヒト同様、わんこにとって食事としてのポリフェノールは、高齢期や疾病時などにとても良いとされています。